ピースボールアクション
ピースボールアクションは日本で設立され、「サッカーを通して世界平和に貢献しよう!」という理念の元に活動しているNGO団体である。
ピースボールアクションタイランドは、代表である樋口大輝が、2014年7月からタイでその活動を開始した。 ピースボールアクションタイランドの主な活動は、サッカーボールを集めタイ国内外の恵まれない子供たちへ贈ることで、現在も年に一度、タイ北西部ミャンマーとの国境の街メーソットで移民の子供たちを対象にしたサッカー大会も開催している。
今年は残念ながらサッカー大会を開催することができなかったが、その代わりにピースボールアクションツアーと題して参加者を募り、一緒にサッカーボールを届けに行った。 なぜメーソットかというと、ボールの送り先の一つにメーソットであり、ボールを送る際に協力していただいたNGO団体との協力関係を築けたからだ。 ピースボールアクションを通して、国籍を越えた人との繋がりも生まれている。
ピースボールアクションタイランド設立きっかけ
僕はJリーグでのプレー経験がなく、タイでプロキャリアをスタートさせた。 そしてプロサッカー選手として何不自由なく生活させてもらっているタイに、何か恩返しがしたいと思うようになった。
ちょうどその頃、Facebookで発見したピースボールアクションを見て「これだ!」と思い、オフ期間を利用して発起人である大阪成蹊大学の林先生の元へピースボールアクションタイランド設立許可をもらいに大阪まで飛んだ。
思い立ったら吉日。 これが僕のモットーだ。 それが今から約3年前の2014年7月。 少しづつ活動の認知も広がってきていて、支援者の数も増えてきた。 毎年タイのメーソットで開催している移民の子供たちを対象にしたサッカー大会には、200人を超える子供たちが参加し、元気いっぱいのプレーを披露してくれる。
ノブレスオブリージュという言葉を知っている人は少ないかもしれない。 このフランス語を直訳すると 「高貴は義務を強制する」 社会的な地位、財産、権力の保持には責任が伴いますよ、という意味になる。 けっして僕自身が、社会的地位、財産、権力を持ったわけではないが、人との出会いや、何不自由なく暮らしていることを財産と捉えることで、僕にもノブレスオブリージュの精神が芽生えたのである。 プロサッカー選手だからということは関係なく、タイで生活している限り、自分のできる範囲でピースボールアクションタイランドを続けていきたい。