知名度は本田以上?東南アジアサッカーにおけるSNS


先日、元AKB48メンバーで現在はインドネシアのJKT48で活躍する仲川遥香さんが「ツイッターで最も影響力のある人」ランキングの女性部門で世界7位にランクインしたというニュースが流れた。

フォロワー数は他のランクインした著名人より少ないものの、コミュニティーとの繋がりを作り出す力、エンゲージメントの高さが評価されランクインしたという。上位3人はフォロワー数1億超えの世界的な著名人だが、仲川さんがランクインしたのはエンゲージメントの高さ、そしてインドネシアという場所で活動していたという事も大きく影響しているはずだ。

インドネシアで活躍する日本人サッカー選手

松永祥兵というサッカー選手を知っているだろうか。現在インドネシアで活躍する日本人サッカー選手だ。Jリーグを経験せずドイツに渡り強豪シャルケ04に所属、その後J2の愛媛FC、そしてインドネシアに渡った異色の経歴を持つ選手だ。インドネシアの強豪でプレーする彼だが日本ではほとんど無名と言っていい。しかし彼が持つ影響力は計り知れない。

というのも彼のインスタグラムには37万人のフォロワーがいるのだ。日本のサッカー選手で言えばパチューカの本田圭佑が30万人、サウサンプトンの吉田麻也が16,5万人。また英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」が発表したアジア選手ベスト50で2位に入った韓国代表のエース、ソンフンミンが45万人だ。こうして比べるといかに松永選手の注目度が高いかがうかがえるのではないだろうか。

人口が日本の倍の2億5千万人もいるインドネシア。人が多いということはそれだけSNSをする人も多くなるのは当然だが、インドネシアの人々のSNSに向ける関心は日本人のそれとは大きく違っている。東南アジア全体で言えることだが、東南アジアでSNSはライフラインの一つと言えるほど人々にとって必要不可欠なものとなっているのだ。そこでこれほどのフォロワーを持つ松永選手のサッカー選手としての価値がピッチの外でどれほどあるか、想像することは難しくない。

ライフライン化したSNS

日本では若い世代を中心にフェイスブックの人気が低下し、インスタグラムとツイッターがそれぞれ人気だという。実際の調査でも日本国内ではツイッターのユーザー数がフェイスブックを大きく上回っている。しかし東南アジアでは違う。ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシアなどの東南アジア各国ではフェイスブックが人々の生活になくてはならない物になっている。

日本の人口の約半分、6000万人の人口を持つタイのフェイスブックユーザー数は日本の約2倍いると言われている。また、タイはフェイスブックでの物販数が世界一と言われ、多くのネットビジネスがフェイスブックを中心に行われている。カンボジアでは法律変更の声明文がフン・セン首相のフェイスブックページ上で行われたほどなのだ。

アジア戦略を進めるJリーグにとって東南アジアの国々は重要なマーケットだ。そしてそこで多くのファンを獲得している各国のスター選手は日本にとっても重要な存在となる。現在コンサドーレに所属しているタイ代表のチャナティップはインスタグラムで約200万人のフォロワーを抱える。J2水戸に昨年まで所属していたグエン・コンフォンはフェイスブックで170万人、J3藤枝に所属するカンボジア代表のワタナカも30万人のフォロワーを抱えている。

世界で活躍する本田選手や、吉田選手などの日本人選手と比べると、東南アジアの選手たちのSNSでの影響力がどれだけ強いかがわかるだろう。そういった選手が日本で活躍し、彼らがそれぞれのSNSで発信するという意味は今後さらに大きくなる。

SNSのサッカーにおける影響

SNSのフォロワー数によって入社を判断するという会社も出てくるほど、SNSを通じた社会的影響力は大きくなっている。それはサッカーの世界でも同じだ。SNSに関して国や地域によってこれほど人気に違いが出ているが、サッカーでもそれ以外の面でもグローバル化はさらにさらに進んでいる。影響力という点で見たときに、選手がピッチでのパフォーマンス以上に力を発揮することも出てくるだろう。そうなった時、選手としてどこでプレーするのか、クラブとしてどこでプレーしている選手を獲得するのか。選手のパフォーマンスだけではない、それらを選択する基準にSNSがなりうるかもしれない。

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