わずか3人!タイリーグで激減した日本人選手、生き残りをかけた闘い


Photo by Ubon UMT United

2017シーズン、コンサドーレ札幌に移籍しJリーグに大きな足跡を残したチャナティップ。その後を追うように、今シーズンはサンフレッチェ広島にティーラシン、ヴィッセル神戸にティラトンがそれぞれ移籍を果たした。

今後もタイ人選手のJリーグ移籍は増えていくだろう。

しかし2018シーズンが始まってみると、その流れとは逆にタイでプレーする日本人選手は激減していた。昨シーズンはブラジル人選手に次いで二番目に多い十数人の選手が所属していたが、今シーズンタイリーグ1に所属する日本人選手はスパンブリーFCの赤星、ムアントン・ユナイテッドの青山、そしてウボンUMTの山崎の3人だけになっていた。

Jリーグや日本代表での経歴を持ってタイにやってきた赤星、青山の両選手とは一線を画すこれまでの経歴を歩んできた山崎健太。

2018シーズンへの思いを聞いた。

山崎健太

山崎健太 1987年生まれ、東京都出身。 駒澤高校から駒澤大学へ進学。同大学サッカー部では1年時から出場機会を得て、大学選手権優勝などに大きく貢献。卒業後は当時東京都リーグに所属していた東京23FCに加入。仕事と両立しながらサッカーを続ける。2013年にタイ2部のTTMカスタムズに移籍、半年後にはモンテネグロ2部のFKベラネ、翌シーズンには1部のFKグルバリ。そして2015年にタイのウボンUMTへ移籍、現在も同チームに所属。

今年のウボンUMTについて

今年のチームは監督も含め多くの選手が抜けてチームとしては大きく変わったんだ。

主力選手も多く抜けてしまったから、自分が引っ張らないとという責任感は多少感じているかな。

スタッフやチーム関係者からもそういった期待は少なからず感じるよ。このイベントの時も女の子が二人でエスコートしてくれたのは自分一人だけだったんだ。笑

Photo by Upon UMT

ウボンUMTに加入して4シーズン目。チームでは2番目の古参選手に

キャプテンキャラではないから声出して盛り上げたりということはないけど、コーチに頼まれてアップを先導してやったりトレーニングをしたりする事は増えているかな。他の選手ともコミュニケーションを取りながら良い関係が築けていると思う。

2017シーズンでは累積での出場停止以外の試合では全試合スタメンフル出場

個人的にも今年は数字として結果を出したいと思っている。

自分がピッチでやるべき事というのは試合に出続けて一生懸命やることだと思ってる。それでもゴールという結果はやはりチームとしても個人としても大事だからね。昨シーズンは2ゴールしか取れなかったということもある。

でも、やはり自分が一番やるべき事というのは常に大事にしているよ、まずそれをやれなければ数字も出せることはないからね。

Chang2018プレシーズンマッチにて。タイのトップリーグで2シーズン目の挑戦となる。

王者ムアントンとの試合で見せたオーバーヘッド

あのゴールはラッキー。あんなゴールなかなか決められないからね、良い思い出になったよ。笑

今シーズンはタイリーグ1の日本人選手が激減しました

韓国人選手は日本人選手に比べて代表経歴のある選手だったり、Kリーグでもバリバリ活躍している選手がタイにもたくさんやってくるよね。

その辺の海外に出ていくという感覚が日本よりも強いのかもしれない。

日本人が減ったことに関しては特に思うことはないけど、自分がタイのトップリーグでやれているということに関してはラッキーだなと思ってる。やっぱり誰でもプレーできる舞台ではないからね。でもここまで日本人選手が減るとは思わなかったな。

多くの日本人選手がチームを失う中、必要な選手であり続けられている理由

監督が何を求めているかという事は常に考えているよ。選手として大きな武器もないし、器用なタイプでもないけど、何を求められているのか、そしてそれを体現するという器用さは持っているのかもしれない。

あと意識しているのはとにかくサボらないで走ることだね。それは絶対。

2018シーズンへの意気込みをお願いします

昨シーズンより少しでも数字という結果を出して、チームのため、自分の今後のためにも頑張っていきたいと思っているよ。

チーム在籍4年目。ファンからの信頼も大きい。

 

Previous 元U-20日本代表、流浪のストライカーが進む自分だけの道 第2章
Next 元U-20日本代表、流浪のストライカーが進む自分だけの道 第3章