5月15日(火) AFCカップASEANゾーン準決勝第二戦がインドネシアのジャカルタ、Gelora Bung Karno Mainスタジアムで行われた。
インドネシアのペルシア・ジャカルタ対シンガポールのホームユナイテッドの対戦となったこの試合。ペルシア・ジャカルタのホームスタジアムにはAFCカップ歴代最高となる6万2,198人もの観衆が詰め掛けた。試合は2戦合計で3−6でホームユナイテッドの勝利。2年連続となるAFCカップアセアンゾーン決勝へと駒を進めた。
まずは以下の映像を見て欲しい。
Persija Jakarta 1-3 Home United FC (AFC Cup 2018 ASEAN Zone Semi-Final: Second Leg)
Watch this pulsating encounter between Home United Football Club and Persija Jakarta in the second leg #AFCCup 2018 ASEAN Zone Semi-Final! #PSJvHMUMatch Report: goo.gl/Me9Pxc
AFC Cupさんの投稿 2018年5月15日(火)
AFCカップとは
AFCカップはアジアサッカー連盟が主催する国際大会のことで、AFCチャンピオンズリーグの出場枠がクラブチームランキングの上位14カ国にあるのに対し、AFCカップは同ランク15位〜28位の国に出場権が与えられている。
また、西アジア・中央アジア・南アジア・アセアン・東アジアの5つの地区に別れて試合が行われる。このASEANゾーンで優勝したチームは西アジアを除く4地域の優勝チームとプレーオフを行い「西アジア地区1位 対 他4地区のプレーオフ勝者」で決勝戦が行われる。

6万2,000人の大観衆の凄さ
この6万2,000人という観客数がどれだけのものなのか、まずはJリーグクラブの入場者数と比べてみよう。
Jリーグ一番の集客力を誇るのは言わずとも知れた浦和レッズだ。2018シーズンのここまでのホームゲーム平均入場者数は34,876人、最高では3月4日のサンフレッチェ広島戦で記録した41,324人となっている。
また、欧州一番の集客率を誇るブンデスリーガの1部クラブの平均入場者数は42,000人。ドルトムントやバイエルンに関していえば平均入場者数で8万人近い数字を記録しているが、この6万2,000人という数字がJリーグでもない、欧州チャンピオンズリーグでもワールドカップでもない、アジアの大会で記録されたものだと考えると、いかにすごいことか分かるだろう。
AFCカップ2018で戦う日本人選手たち
このAFCカップでは多くの日本人選手達がそれぞれの所属するクラブ、そして国を代表してプレーしている。バングラディッシュ以外はアセアンゾーンに所属するチームだ。そしてこの中で準決勝まで残っているのはヤンゴン・ユナイテッドの内田昴輔、セレス・ネグロの上里琢文となっている。
バングラディッシュDhaka Abahani Limited 小島聖矢
ラオス Lao Toyota FC 本間和生、大谷壮馬 、山口廉史、西原拓夢
カンボジア Bouengket FC 水野輝
ミャンマー Yangon United 内田昴輔
ベトナム FLC Thanh Hóa 苅部隆太郎
フィリピン Ceres Negros 上里琢文





日本ではAFCチャンピオンズリーグでさえ認知度やプライオリティーはまだまだ高くないかもしれない。しかし、AFCカップをアジアの中でもレベルの低い国同士の大会だと侮ってはいけない。
そこでは王者と王者、国と国の威信をかけた熱い試合が繰り広げられている。それは普段のリーグ戦とは全く違ったものだ。サッカーはワールドカップや欧州チャンピオンズリーグ、Jリーグだけではない。アジア王者を目指すAFCカップの熱い戦いにも是非注目してみて欲しい。