ゴールで価値を証明するしかない。久保木優がインドIリーグ王者と契約!


サポーターからサインを求められる 写真提供:久保木優

7月8日、インド・ニューデリー州のアムベッカスタジアムでインドリーグ王者のミネルバ・バンジャブFCとデリー州王者のエアフォース・インディアFCのタイトルを賭けた一戦が行われた。

この試合がインドでの初の試合となった久保木優。早速1ゴールを決め、プレシーズンマッチとは言え、今シーズン初のタイトル獲得の立役者としてホームスタジアムに集まったサポーターの心を掴んだ。

久保木優

1989年 東京都出身 大学を卒業と同時にタイリーグへ挑戦。当時Division2のチャチュンサオFCと契約するも突然の解雇。未所属の期間を経てカスタムズ・ユナイテッドと契約。その後タイでプロとしてのキャリアを積み、昨シーズンはオーストラリア2部相当のシドニーオリンピックFCでプレー。そして来たるシーズンに向けてインドIリーグ王者ミネルバ・バンジャブFCと契約した。選手活動の傍、海外でプレーする日本人選手の選手会組織作りやイベント開催などの活動も行う。

ヴェルディーユース

国士舘サッカー部

チャチュンサオFC(タイ)

カスタムズ・ユナイテッド

サムットサ・コーンFC

チャムチュリ・ユナイテッド

ナコンパトム・ユナイテッド

チャチュンサオFC

アユタヤウォーリヤー

シドニーオリンピックFC(オーストラリア)

ミネルバ・バンジャブFC(インド)

インドIリーグ王者クラブへの移籍が決定

 インドへの移籍が決まったのは6月中旬だった。日本で次の移籍に向けてトレーニングをする日々を過ごす久保木のもとにエージェントから連絡が入る。それはインド1部のクラブがアジア人ストライカーを探しているというものだった。

春先にウズベキスタンのクラブのトライアウトを受けに行っていたんです。その時は契約できずに悔しい思いをしましたが、その時に知り合った現地のエージェントが自分を気に入ってくれて、その人の繋がりで今回のインドでの契約の話を頂くことができました。

ミネルバ・バンジャブFCへの移籍が決まった久保木優 写真提供:久保木優

ゴールでサポーターの心を掴む

正直に言って、あの試合のパフォーマンスは全然ダメでした。言い訳になりますが、インドに着いたばかりでコンディションも悪かったし、オーストラリアでの最後の公式戦からは約1年も経っていましたから。

それでも前半20分にワンチャンスでゴールという結果を出すことができました。それ以外何もできなかったけど、ゴールという結果は残すことが出来た。チームメイトやサポーターからはそれだけでべた褒めされましたね、外国人選手としては最低限の働きが出来たんじゃないかなと思います。

サポーターからサインを求められる 写真提供:久保木優

タイ、オーストラリアに続く挑戦の地はインド

今回の移籍に関して「日本人が少ない国」かつ「トップリーグ」でプレーしたいと思っていました。なので香港、バングラディッシュ、オマーンなどを候補にチームを探していました。でもトライアウトは出来れば避けたい気持ちもありました。ウズベキスタンに行った時に感じましたが、日本人のいない国でトライアウトを受けるというのはやっぱりリスクが高いんですよね。

そうした中で舞い込んできたのが今回のクラブの話でした。日本人も少ないインドリーグの国内王者クラブで、しかもACL本戦にも出場できる可能性があるので迷わず挑戦することを決めました。

タイの3部でプレーしていた自分のような選手が、ACLに出場できる。こんなチャンスは滅多にあるものではありませんので。

インドへ向かう久保木 写真提供:久保木優

背番号はエースナンバーの10番

何番にする?という話をしていたら10番が空いているということだったので、迷わずに選ばせてもらいました。大舞台で自分を売り込むまたとない機会ですからね。決してファンタスティックな選手ではないですけど。(笑)

これまでの積み重ねと自分のこだわり

タイでは目標としていたものは叶いませんでした。契約破棄や不当解雇、前十字靭帯断裂などつらいこともありましたし、良い思い出だけではありませんでした。去年のオーストラリアでのシーズンを経て今年の春先にチャレンジしたウズベキスタンでも悔しい思いもしましたし、その後の約半年間はチームがないサッカー浪人の時間を悶々と過ごしました。

でもこれまで常にゴールは決め続けてきましたし、今はそこに自信を持ってます。ストライカーとして海外でプレーするなら、そこの積み重ねでしか評価されないし、ゴールによって自分を表現することがずっと変わらないこだわりですね。

プレシーズンマッチでは久保木のゴールで優勝 写真提供:久保木

ゴールを決めることで価値を証明するしかない

今はインドのパンジャブ州という場所にいます。暮らしているのはチームが所有しているアカデミーの寮、チームの外国人選手達と共同生活をしています。

周りは本当に何もない田舎街という感じですね。食事は朝昼晩と寮で出してもらっているので、サッカーに集中するには良い環境かもしれません。

インドリーグは10月に開幕するので、今はそれに向けてトレーニングに励んでいます。早朝5:30と夕方の2部練習の毎日で身体的にはきついですが、新しい国で刺激的な毎日を過ごしています。

チームメイトと久保木優 写真提供:久保木

ローカル選手のレベルはタイよりは少し劣るかなという感じでしょうか。でも監督も選手もサッカーへの意識は高いですね。元インド代表の監督だということでその辺もしっかりしているのだと思います。

今回の移籍で感じたのはやっぱりゴールの価値ですね。

やはり外国人そしてFWとして海外でプレーしている以上、国やカテゴリに関わらず求められるのはゴールです。どんな状況でもひとつのゴールで評価は変わるし、その積み重ねが今回のような移籍に繋がったのだと思います。

インドで迎えるシーズン、サッカー選手として20代最後の1年間が今後を決める大切なシーズンです。僕のような名も知られていない選手でも、海外に渡り時間をかけながら大きな国際大会にむけてチャレンジをさせてもらえるチャンスを掴みました。

今の環境、沢山の方に応援していただけることに感謝して、インドからACL出場を目指します。その中で、誰よりも楽しんでプレーしている姿を見せられたらなと思います。応援宜しくお願いします!

HP: http://www.yukuboki.net

プレシーズンスケジュール
8/23,26
9/2,6,12,18,24

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