タイリーグからJリーグへ!チャナティップに続くのは誰か


Photo by Facebook page Aung Thu

2018シーズン、J1リーグでコンサドーレ札幌が躍進を続けている。第29節終了時点で勝ち点44で5位。目標とする来シーズンのACL出場枠である3位の鹿島アントラーズとは勝ち点差わずか2しか離れていない。

この躍進を支えるのがタイ人MFチャナティップの存在だ。前線の攻撃の起点としてジェイ、都倉賢などと強力な攻撃陣を形成している。チャナティップは2017シーズンより期限付きでコンサドーレ札幌に加入、2018シーズンには完全移籍でのコンサドーレ札幌加入となった。

タイ代表では既に42キャップを記録し、2014、2016年のスズキカップ(東南アジアカップ)では大会最優秀選手に選出されている。25歳という年齢ながらタイ国民の期待を一身に集めるタイNo,1選手だ。

チャナティップ以外にも今シーズンのJリーグにはヴィッセル神戸にティーラトン、サンフレッチェ広島にティーラシンなどJリーグで活躍するタイ人選手が多く出てきている。

アジア戦略を進めるJリーグにとっても彼らのような東南アジア出身のスター選手達の存在は大きくなりつつある。実力もあり戦力的にもプロモーション的にも価値の高い次なるチャナティップとなる選手をどこのクラブも探している。

ここはでは2018シーズンに活躍した3人のヤングスター達を紹介しよう。

ウォーラチット・カニッシーバパン(タイ)

チョンブリFC所属 21歳

若くから才能認められ、FC東京などで練習参加をするなど将来を嘱望される選手だ。今シーズンは21歳ながらチームの中心選手として活躍、中盤の選手ながら1部リーグタイ人トップとなる12ゴールを記録し、U23代表にも定着した。

スパナット・ムアンタ(タイ)

ブリーラムFC所属 16歳

2018年トップチームデビューを果たしたブリーラムFC期待の新星。エアフォース戦では2得点を奪いタイリーグ 最年少得点記録も更新。16歳ながらU19タイ代表にも選出されている。

アウン・トゥ(ミャンマー)

ポリス・テロFC所属 22歳

2013年にミャンマーリーグのヤダナボンで16歳ながらプロデビューを果たすと瞬く間にチームの中心選手へと成長した。2015年からはA代表にも名を連ね、2018シーズンからはタイリーグ のポリス・テロFCに期限付き移籍。チームの10番を背負いシーズン11得点をあげる大活躍を見せた。

タイ国内リーグのレベルはここ数年で確実に上がりつつある。特に若い世代の選手達はフィジカル的にも技術的にも同世代の日本人選手より高いものを持っているかもしれない。しかし、大人になるにつれ、プロ意識や組織力の弱さから日本人選手に選手として大きく差を開けてられる状況となっている。

こういった若く才能のある選手達がJリーグや欧州でプレーする機会が増えることが、タイがさらなる飛躍を遂げる鍵となるだろう。

Previous 元Jリーガー杉本裕之がタイリーグ挑戦で見つけたもの(後編)
Next インドIリーグの過酷な環境【インド・サッカー】