2019年 タイリーグでプレーする注目の日本人選手たち


2018年は日本のサッカーファンにとって最もタイという国への関心が高まった年だったと言えるだろう。3人のタイ人選手がJ1クラブに加入、これまでも東南アジア各国の選手がJリーグに挑戦しに来たが、この3人は今までの選手とは違っていた。

今回のケースもJリーグのアジア戦略の一部だということは言うまでもないが、彼らは紛れもなく実力でピッチ上での価値を証明してみせた。中でもコンサドーレ札幌のチャナティップの活躍は衝撃的だった。

スピードとボディバランス、そしてテクニックは他の選手を寄せ付けない、ピッチ上での圧倒的な違いになっていた。

彼らの活躍もあり、タイリーグは日本人にとって再び注目のリーグになろうとしている。

今年も多くの日本人がプレーするタイリーグだが、どんな日本人選手がプレーしているのか。T1であればウィキペディアを開けばすぐに確認することができるが、下部リーグになるとそうもいかない。

そこで2019シーズン、タイリーグで個人的注目の日本人選手達を紹介していきたい。

ハーフナー・マイク (T1/バンコク・ユナイテッド)

いきなりハーフナーかよ、と思われそうだが、ここは抑えておきたい。

言わずと知れた元日本代表の長身FW。194cmの長身から繰り出すヘディングを武器とする日本人離れしたストライカーだ。横浜マリノスからヴァンフォーレ甲府、オランダリーグのフィテッセでも活躍した。

その後はスペイン、フィンランド、オランダと渡り歩き、2017シーズンにヴィッセル神戸に加入。昨シーズンはベガルタ仙台に期限付きで移籍していた。

そして今シーズン、ヴィッセル神戸からの期限付き移籍という形で、鳴り物入りでタイリーグのバンコク・ユナイテッドに加入となった。

バンコク・ユナイテッドは昨シーズンの国内リーグでは2位。ブリーラムという絶対王者の牙城を崩すことはできなかったが、タイリーグでは

2018シーズン2位

2017シーズン3位

2016シーズン2位

と安定した力を持つ強豪クラブだ。

今シーズン、ハーフナーを注目する理由は2つある。

1つはタイリーグの得点ランキングの上位が外国人(アジア人以外)に独占されているからだ。アジア人トップは13得点をあげ17位に入ったカン・スイル(韓国 元ザスパクサツ群馬)。それ以外はブラジル人を筆頭に南米、欧州勢が独占しているのだ。

これに割って入る活躍を元日本代表ストライカーには期待したい。

2つ目の理由はプレシーズンの札幌戦での低調なパフォーマンスだ。観戦するバンコク・ユナイテッドサポーターからいきなりブーイングが出るほどのパフォーマンスを披露してしまった。

しかし、シーズンが始まればそのブーイングを歓声に変えるようなプレーをしてくれると期待している。

元日本代表なのだ。

必ずやってくれると信じている。

奇特直人(T2/ MOFカスタムズユナイテッド)

昨シーズン、T3のチャチュンサオFCでプレーしていた奇特。今シーズンはT3からの昇格クラブであるMOFカスタムズへと活躍の場を移した。

T2とT3の間には環境面でもサラリー面でも大きな壁があり、T3からT2に移籍するというハードルは極めて高い。それが外国人なら尚更だ。

それを成し遂げた奇特がT2でどこまでやってくれるのか。

「トップリーグでプレーするのが目標」と本人も話すように、ゴールはあくまでもっと先にある。

奇特はまだ24歳。今後に期待したい選手の1人だ。

北本久仁衛(T3/ シモークFC)

ヴィッセル神戸一筋19年の大ベテランが選んだのはT3に所属するシモークFCだった。きっかけは昨シーズン共にプレーしたタイ人DFティーラトン。彼の紹介によって今回の移籍は実現した。

Jリーグ屈指のクラブであるヴィッセル神戸とは何もかもが違う。

ホームスタジアムは人工芝、スタンドの観客は数百人程度だろうか。アウェイへの移動ではバスで10時間以上。また、バンコク郊外の練習場はどう見てもサッカーコートの大きさには満たないサイズだ。

しかし、初めての海外移籍にも関わらず、あっという間にチームに溶け込み、若手選手と自主トレを行い、練習後にはグラウンド脇でチームメイトとタイ料理を囲む北本。この選手は明らかに何かが違うと思わせられた。

これほど、タイ人選手達からのリスペクトを集める外国人選手を見たことがなかった。

これほどのキャリアを持った選手がT3という場所で何を残してくれるのだろうか。そして、このチームが北本に影響を受けどのように変わっていくのだろうか。

渡部大河(T4/ パントーンFC)


昨シーズン、T3のカセンバンディットFCでプレーしていた渡部だが、2019シーズン開幕直前で契約更新しないことを伝えられた。

突然の戦力外通告だった。

しかし、その数日後にはパントーンFCとの契約がいつの間にやら決まっていた。今シーズンからT4で戦う振興クラブだ。

シラチャを本拠地にするこのクラブは、今シーズンから日本人オーナーがチームを率いる。

また渡部以外にもう1人の日本人選手も所属しており、海外リーグでありながら、日本人選手、日本人監督、日本人オーナーという特殊な環境で今シーズンを戦う。タイ語も堪能な渡部はピッチ内外で大きな役割を担うことになるはずだ。

この日系振興クラブと渡部のチャレンジにも要注目だと思っている。


もちろんこの他にも注目の選手はいるが、まずはこの4人をそれぞれのカテゴリーからピックアップさせてもらった。

誰もが注目する大型移籍から、大物Jリーガーの新たなチャレンジ、下部リーグからアジアでの成り上がりを目指す若き選手たち。

今年も多くの日本人がプレーするタイリーグ。毎週末が楽しみである。

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