タイリーグ3 (T3) Week 3
チャムチュリ・ユナイテッド vs トラン FC
2019/3/3 17:00 @チュラロンコンスタジアム
この日の会場はチャムチュリUTDのホーム、チュラロンコーンスタジアム。チュラロコーン大学構内にあるスタジアムでBTSナショナルスタジアム駅からも歩いていける場所にある。ショッピングモールMBKやBTSサイアム駅からもすぐというバンコクで最もアクセスが良いスタジアムの一つだ。
チャムチュリには岡本晏登が所属している。外国人の登録は恐らく彼1人。今シーズンは大幅にクラブの予算が減り、ほとんど学生選手で構成されているようだ。
対するトランFCには井上哲郎が所属している。昨シーズンもあと一歩のところで昇格を逃した彼の今シーズンに賭ける思いは強い。
タイリーグ6シーズン目、トランFCでの2シーズン目ということもあり、既にチームの中心という風格を感じる。
前評判で言えばトランの圧倒的有利と思われたが試合はすぐに動いた。
開始5分左サイドを駆け上がった選手からクロスが入る。これをチャムチュリUTDの10番が合わせて先制。
浮き足立つトランFC。これで勢いに乗ったチャムチュリは試合の主導権を握る。
このスタジアムはタイでは珍しく人工芝だ。ここで毎日トレーニングしてるチャムチュリの選手達はアドバンテージは大きい。ポゼッションを高め試合をコントロールするチャムチュリ。
対するトランは大雑把なプレーが多い印象だ。なかなかゲームをコントロールすることができない。
この状況を打ち破ったのが井上哲郎だった。
25分、右からのコーナーキックを綺麗にボレーで合わせた。リーグ3節目にして2ゴール目。素晴らしい。
これで勢いを一気に引き戻したトランは再び右コーナーから9番Anusakが押し込み逆転に成功。
44分には、ロングボールの処理をチャムチュリDFがミス。これで抜け出しGKと1対1になった99番がゴールを決め1-3。前半を折り返した。
チャムチュリは基本的にテクニックがあり、ポゼッションに長けている。が、いかんせんフィジカル的に弱い。トランは外国人選手こそ2人だけだが、タイ人選手も体が大きく、フィジカル的には圧倒していた。

しかし、そのままトランペースで最後まで行くと思われたが、後半ラスト15分でクロスからのボレーが決まり、チャムチュリが1点差に詰め寄る。その後は運動量が落ちたトランに対してシンプルにクロスやロングボールを放り込み押せ押せムードに。
そしてその数分後、またもクロスからゴール。これで3-3。まさかの展開でチャムチュリが同点に持ち込み試合は終了した。

井上はフル出場、中盤からゲームを組み立てチャンスを見ては攻撃に参加。セットプレーでは常にゴールの雰囲気を漂わせていた。

岡村は果敢に走ったが、まだチームメイトとうまく連携が取れていない様子だった。外国人としてゴール前で恐い存在にならなければ、彼の良さは生きてこないだろう。
昇格を目指すトランとしては手痛いドロー。チャムチュリとしては粘って勝ち取った貴重な勝ち点1となった。