タイリーグ1 (T1) Week 2
バンコク・ユナイテッド vs ムアントン・ユナイテッド
2019/3/3 19:00 @True Stadium Thammasat University main Stadium
T1第2節屈指の注目カード、バンコク・ユナイテッド(BU)とムアントン・ユナイテッドの対戦。
会場はBUのホームTrue Stadium。GoogleマップにはThammasat University Main Stadium と表示される。タマサート大学のランシット大学構内になるスタジアムだ。大学内にあるスタジアムとは思えない大きさで25,000人収容可能。
タマサート大学内にあるスタジアム
建設中の路線 SRT Dark Red Lineが開通すれば電車で行くことができるようになるが、今現在はタクシーで行くのが1番だろう。バンコク中心部からは50分ほど。
この日の観客は12,826人。昨シーズンのホーム平均観客数が2909人というBUとしては奇跡的な数字だ。リーグ2位のチームでありながらホーム平均観客数は13位。この日も半分はムアントンサポーターだろう。
BUはサポーターズグループのような応援はかなり少ない。しかし、監督・コーチ・スタッフのほとんどが外国人のためか、メインスタンドにはやたらと外国人が多い。彼らの家族や友人が観に来ているのだろう。
そして、今日の注目はやはりハーフナー・マイク。
ウォーミングアップに向かうハーフナー・マイク
今日は控えのようだ。
前半開始早々、BUがサイドから攻撃を仕掛けビックチャンスを作る。7番トリスタン、29番キャンプ (Wichaya Dehmitr)、8番ヴァンダー・ソウザのサイドからの攻撃にムアントンはついていけない。しかしギリギリのところで失点には至らなかった。
その後、落ち着きを取り戻したムアントン。ポゼッションしながらじわじわと敵陣に入っていく時間が増える。BUがかなりリトリートして守る形を取っていたことも原因としてあったかもしれない。
ヘベルチ。過去にはザスパ、セレッソ大阪、ベガルタ仙台でもプレーしている。
ムアントンは崩せる様子はあまりなかったが、ヘベルチにボールが入った時には危険な香りがしていた。
後半に入るとBUが攻勢を強める。右のトリスタン、左のヴァンダー、前線の11番ネルソン・ボニラ、そして中盤のキャンプのバランスは非常に良く、そこからチャンスを作り続ける。
そして62分、ついに試合が動く。ヴァンダー・ソウザの右からのクロスにネルソン・ボニラがダイビングヘッドで合わせてBU先制。
BUは最後まで攻撃の手を緩めない。しかし、ムアントンもカウンターから反撃を試みる。特にヘベルチにボールが入った時には一気に攻撃のスイッチが入る。
しかし最後まで3番エヴァートン、4番マニュエルを中心にムアントンの攻撃を跳ね返し続け、1-0でホームのBUが勝利を飾った。
Pick Up Player
【ムアントン・ユナイテッド】
4 Oh Ban Suk
15 Lee Ho
身体も大きく強さがある。ゴール前でのヘディング、激しさの部分ではこのレベルの日本人DFはほとんどタイでは見ない。2人とも韓国代表経験もある選手。このレベルの選手がどんどん東南アジアにも出て来るところが日本とは違うところだろう。
9 Aung Thu
タイリーグ初挑戦となった昨シーズン、T1の Police Teroでいきなり11ゴールという結果を残した22歳のミャンマー代表ストライカー。この日は短い出場時間ということもあり見せ場は作れず。
7 ヘベルチ
劣勢であってもヘベルチにボールが渡ればチャンスになる。そんな雰囲気を持っていた。ボールの置き所が良く、どこに置いておけば自分がプレーしやすいかを分かっているため、いつでもシュートでもドリブルでもできる。それでもエゴイストではなく、周りも使える。パンチのあるシュートも脅威になっていた。
バンコク・ユナイテッド
3 Everton
相手の攻撃を最終ラインでことごとくで跳ね返し続けた。空中戦でも足元でも安定した強さ。クリアの技術も高い。
29 Sanrawat Dechmitr (Camp)
細身の体でしなやかなプレーをする選手。見た目も個性的だが、プレーでも個性が光る。中盤で随所に素晴らしいパスを見せた。タイ代表。
7 Tristan Do
豊富な運動量、攻守に献身的なプレーを見せた。身体能力も高く、落ち着いた貫禄のあるプレーをする。Jリーグで見てみたい選手だ。タイ代表。
27 Anon Amornlerdsak (Non)
外国人が前線に並ぶBUだが、この選手も彼らと同じように、1人でも仕掛けられる強さと巧さも持ち合わせている。21歳ながらタイ代表にも選出されている。
8 Vander (Brazil)
左サイドで相手を完全に翻弄。ボールを持ったらまず前を向いて仕掛けていく姿勢が常に相手DFにとって脅威となっていた。決勝点となったゴールのアシストも記録。
11 Nelson Bonilla (El Salvador)
見事決勝点を奪ってみせた。強さ、巧さ、強引さを備えたストライカー。ゴール前での強さだけではなく、1人で前を向いて仕掛ける馬力のあるドリブルも兼ね備えている。昨シーズンは11位のスコータイで25得点を記録し得点ランキング4位に入る活躍を見せた。エルサルバドル代表。
9 Mike Havenaar
残念ながらこの日は出番なし。
こういう時もある。出場さえできればやってくれるはず。