【タイリーグ1】ポートFC vs PTTラヨーン


サッカースタジアム
満員のPATスタジアム

タイリーグ1

ポートFC 対 PTTラヨーン

3月17日、タイリーグ1第4節、ポートFC対PTTラヨーンの試合がポートFCのホームPATスタジアムにて行われた。満員のスタジアムで行われたこの試合、ポートFCは前線のボスコビッチとスアレスの強力2トップを中心に優勢に試合を進める。前半にポートFCのKevin Deeromramが先制ゴールを決め、そのまま攻勢を強めるかと思われたが、PTTラヨーンも9番のApiwat Pengprakonがカウンターから個人技で相手DFラインを突破し同点ゴール。前半のうちに試合を振り出しに戻す。

タイリーグ

ポートFCは試合を通してポゼッションを高め、何度も決定機を作るがその後は得点を奪うことはできず。PTTラヨーンは粘り強い守備で最後のところでポートFCのキープレイヤー、ボスコビッチとスアレスに仕事をさせなかった。


【Pick Up Player】

ポートFC

(97) Kevin Deeromram/เควิน ดีรมรัมย์/タイ

タイリーグ 選手
Kevin Deeromram/เควิน ดีรมรัมย์/タイ

先制ゴールを決めた183cmの長身左サイドウインガー。スウェーデンとタイのハーフであるケヴィンは背格好・プレースタイル共にアルゼンチン代表のディ・マリアを彷彿とさせる。昨シーズンはサイドバックのイメージが強かったが、この試合ではポジションを上げて積極的にゴールを狙い続けた。ドリブルでの縦への仕掛けにも磨きがかかり、今シーズンはさらに得点数を伸ばすだろう。まだ21歳、タイ代表でのこれからの活躍が楽しみな選手。

(4) Elias Dolah/ยูเซฟ เอเลียส ดอเลาะ/タイ

タイリーグ
Elias Dolah/ยูเซฟ เอเลียส ดอเลาะ/タイ

スウェーデンとタイのハーフ選手。以前タイ代表にも召集されたが、怪我のために辞退している。そのためまだ代表経歴はないが、196cmというタイ人離れした体格を生かした対人プレーの強さ、足元の技術はリーグトップレベルのCBではないだろうか。この試合でも強さだけではなく、ドリブルでの持ち出し、効果的な縦パスを前線に配給し続けた。しかし、同点ゴールを許したシーンでは突破を許してしまった。

(16) Siwakorn Chakkuprasart/ศิวกร จักขุประสาท/タイ

ポートFCを支える中盤の要。身体は細く上背もないが的確なパスとドリブルでチームにリズムを生み出す。前線の外国人選手に目が行きがちだが、ポートを支えているのは彼の献身的なプレーだ。

(5) Sergio Suarez/スペイン

タイリーグ,サッカー選手
Sergio Suarez/スペイン

中盤でのプレーもできるがこの日はストライカーとしてプレー。前線で危険な存在であり続けた。細身な身体ながらフィジカル的な強さ、ゴール前の空中戦でも強さを見せる。パス、ドリブル、コントロールという一つ一つの技術が非常に高く、それだけで違いを作ることができる選手だ。この試合はゴールこそなかったが、決定的なゴールチャンスを何度も作った。

(23) Dragan Boskovic/モンテネグロ

タイリーグ ,サッカー選手
Dragan Boskovic/モンテネグロ

元モンテネグロ代表、タイリーグ2017シーズンには得点王も獲得、タイリーグ屈指のストライカーだ。この試合ではSergio Suarezと2トップを組んだ。スピードはないが、ゴール前での落ち着き、身体的な強さ、シュートの巧みさは一級品。しかし、この日は相手DF Victor Igbonefoのマンマークに苦しみ決定的な仕事はさせてもらえず。

(7) Pakorn Prempak/ปกรณ์ เปรมภักดิ์/タイ

タイリーグ, サッカー選手,フリーキック
Pakorn Prempak/ปกรณ์ เปรมภักดิ์/タイ

タイ代表5キャップの26歳のサイドウィンガー。常にゴールに向かっていくドリブルとパンチ力のあるシュートが最大の武器。フリーキックでもゴールの匂いが漂う。彼のプレースタイルからは自信がみなぎっている。ワイルドな見た目とプレースタイルからポルトガル代表のリカルド・クアレスマを連想させる。

(8) Go Seul-ki/韓国

タイリーグ,サッカー選手
Go Seul-ki/韓国

韓国代表経歴こそないが、タイリーグで最も高い評価を受ける韓国人選手。今シーズンは王者ブリーラム・ユナイテッドからの期限付き移籍でポートFCに加入。特別目立つプレースタイルではないが、中盤での的確なプレーと身体的な強さで相手のチャンスの芽を摘んだ。

pttラヨーン

(99) Jay Emmanuel-Thomas/イングランド

タイリーグ,サッカー選手
Jay Emmanuel-Thomas/イングランド

今シーズンPTTラヨーンが獲得した目玉助っ人外国人。過去にはイングランドプレミアリーグのアーセナルやQPRに所属した経歴を持つ。しかし、この試合ではまだフィットしていないのか、終始重そうな動きをしていた。運動量も少なく、良いとこ無しで試合を終えた。

(5) Victor Cardozo/ブラジル

サッカー選手,タイリーグ
Victor Cardozo/ブラジル

ブラジルでは下部リーグでプレーしていたが、タイに来てその才能が開花。今やタイリーグ屈指のCBの1人と言える存在だ。今シーズンはチェンライ・ユナイテッドからPTTラヨーンに加入。194cmという体格を生かし、空中戦には絶対の強さを見せる。また持ち前のキャプテンシーで常に味方選手とコミュニケーションを取り、この試合でもキャプテンマークを巻き出場している。この試合ではあまりストロングポイントを見せることはなかったが、彼を中心にしてPTTはポートの攻撃を最後まで跳ね返した。

(9) Apiwat Pengrakon/タイ

今シーズン、ウボンUMTユナイテッドから加入したストライカー。この試合では左サイドのウイングとして出場。苦しい時間帯の続く試合だったが、強引且つ力強いドリブル突破から同点弾を決めてみせた。前線からのディフェンスなど献身的なプレーでもチームに貢献した。


外国人選手達のゴール前での攻防は迫力があり、スリリングな試合展開となった。しかし両チームとも外国人選手頼みになるのではなく、タイ人選手達の個の能力の高さが目立った。しかし、この試合に出ていたタイ人選手でタイ代表としてコンスタントに試合に出場している選手は少ない。

彼らが今後、タイ代表に定着するような活躍を見せるのか。またはJリーグなどの海外リーグに移籍する選手が出て来るのか、非常に楽しみである。

Previous カンボジアリーグ2019シーズンが開幕!日本人選手の活躍
Next バンコクで40名を超える日本人選手が参加する合同トレーニング!アジアでプロとして生き残るために