北朝鮮サッカーの実力とは?AFCカップ、アウェイで訪れた北朝鮮


北朝鮮のスタジアム
北朝鮮を初めて訪れた金城寛大

金城が海外に出てから早くも4年目を迎える。大学サッカーの名門、日本体育大サッカー部では1試合もトップチームの試合に出ることはなかったが、それでも諦めなかった金城はプロになるという夢をタイで叶えた。しかし、やれるという自信こそあったが、タイリーグでは試合にもなかなか出れずゴールという結果も出すことができず外国人として苦しい1シーズンを過ごした。そして活躍の場を求めて渡ったモンゴル。1年目からゴールという結果を出し続けた金城は、昨年モンゴルリーグ王者、得点ランキング2位という結果を出し、リーグ王者として国際大会を戦うまでになっていた。

そして2019年2月27日、モンゴルリーグ王者として金城寛大はAFCカップ出場をかけたプレーオフのため北朝鮮を訪れていた。

バスから降りる日本人サッカー選手

北朝鮮のチームと対戦するモンゴルのサッカーチーム
会場には多くの人も観戦に訪れていた

初の北朝鮮

本当に良い経験になりました。なかなか北朝鮮に行く機会というのもないと思いますし。今回サッカーを通してこういう機会を得れたことは貴重だったと思います。

観光とかは特にしていません。街中を少し歩いたりしたくらいです。でもなんだかモノクロの世界みたいな感じでしたね。街中にいる人の服装もそうですし、街や建物のデザインもシンプルなんですよ。現地の方とも話もできましたが、すごくフレンドリーな人が多かったですね。少し自分が北朝鮮に対して持っていたイメージとは違いました。

北朝鮮サッカーの実力

相手は2017-2018シーズンの北朝鮮プレミアリーグ準優勝だったRyomyong FC。結果としてはホーム、アウェイ共に0-3、合計スコア0-6で負けてしまいました。正直かなり強かったです。エルチムFCとは何もかもが違いましたね。しかし、このAFCカップに出場しなければこういった外国のレベルの高いサッカーを体験することもできなかったわけで、新たな物差しを得ることができたというか、サッカーとしても自分の経験としても広げることができたかなと思います。

AFCカップ敗退。今シーズンについて

まず、リーグ戦開幕前のスーパーカップ(昨年のリーグ王者対カップ戦王者)ではタイトルを獲得することができました。自身も2得点することができ、良いスタートが切れたと思います。リーグもいよいよ始まりますが、優勝は必達の目標かなと思っています。得点王も貪欲に狙っていこうと思っています。

北朝鮮のスタジアム

今後について

これまでタイ、モンゴルとプレーしてきて、今回AFCカップという国際大会も経験させてもらいました。本当にたくさんの経験をさせて頂いていると思っています。でもこれも全て海外に挑戦するという最初の一歩を踏み出さなければなかった話でした。苦しいことも悔しいこともたくさんありますが、やっぱり海外でプレーすることを選んでよかったなと思っています。ここからさらにステップアップするためにはここで結果を残すしかありません。目標はもっと高いところにあります。そこに辿り着けるよう頑張りたいと思います。

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