4月15-17日、AFCカップ2019、グループリーグ第4節が行われた。
AFCカップとは、AFCクラブランキング15〜28位の国・地域のリーグ戦・カップ戦の優勝チームに出場権が与えられるAFC主催の大会のことだ。AFCクラブランキングで14位以上の国のクラブはAFCチャンピオンズリーグへの出場権が与えられる。
グループA~Cは西アジア。
グループDは中央アジア。
グループEは南アジア。
グループF~Hはアセアン。
グループEは東アジア。
このように地域別にグループが分かれており、4チームずつのグループステージを戦い、上位1チームまたは2チームがノックアウトステージに進むことができる。
4月15-17日に開催された試合の中で日本人選手が出場した対戦カードを紹介しよう。
ラオトヨタFC vs ホームユナイテッド
シンガポールリーグ昨年2位。AFCカップでもアセアンゾーンを勝ち抜き、インターゾーンの準決勝進出を果たしたホーム・ユナイテッドと、ラオプレミアリーグ王者のラオトヨタFCの対戦。ラオトヨタFCにはラオプレミアリーグで4度の得点王を獲得している絶対的エースの本間和生、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、タイを経てラオトヨタFCに加入した大谷壮馬、監督には福田潤氏という3人の日本人が所属している。
ラオトヨタにとってグループステージ突破に向けて勝たなければいけない試合だった。本間和生のゴールもあり2−2に追いつくも。最後に勝ち越しゴールを許し万事休す。グループステージ突破はかなり難しい状況となってしまった。
本間和生:先発出場1得点 大谷壮馬:先発出場
ベカメックス・ビンズオン vs シャン・ユナイテッド
ベトナムの強豪ビンズオンFC対ミャンマーリーグ2位のシャン・ユナイテッドの対戦。ビンズオンFCは2014,2015シーズンとVリーグを連覇しているが、ここ数年は下位に甘んじている。シャン・ユナイテッドには中村玲央が所属。カンボジア、モンゴル、インドと経験し、今シーズンよりミャンマーリーグに活躍の場を移した。
試合は22歳のVictor Mansard(元U-20アメリカ代表)のハットトリックもありビンズオンが快勝している。
中村玲央:途中出場
カヤFC vs PSMマカサール
フィリピンリーグ2位のカヤFC対インドネシアリーグ2位のPSMマカサール。カヤFCには2011シーズンからカヤFCに所属するベテラン日本人DF大村 真也も所属。
PSMマカサールは197cmの長身ストライカーEero Markkanenを中心にカヤFC陣内に攻め込む。東南アジアではこういったタイプの選手はやはり強い。体格の劣るローカル選手では体をぶつけられてはなかなか抑えられない。この試合でも強引なドリブルから1得点を決めた。4節が終了して2勝2分でグループ1位をキープしている。
大村 真也:先発出場
ヤンゴン・ユナイテッド vs ハノイFC
昨シーズンのVリーグ王者のハノイFC対ミャンマーリーグ王者のヤンゴン・ユナイテッド。ヤンゴン・ユナイテッドには昨シーズン3冠達成に貢献した内田昴輔が所属している。これまでモンテネグロ、オーストリア、ラオス、バーレーン、インドネシア、ミャンマーと渡り歩いて来た経験豊富な選手だ。
試合はハノイ・ユナイテッドのPape Omar Faye(セネガル)が3得点、Ganryu Oseni(ナイジェリア)が2得点と、強力外国人助っ人が活躍し、ホームのヤンゴン・ユナイテッドとの乱打戦を制した。
内田昴輔:先発出場
タンピネス・ローバーズFC vs ナーガワールドFC
カンボジア王者のナーガワールド対シンガポールリーグ4位のタンピネス・ローバースFC。タンピネスには日本人ストライカー恵龍太郎が所属している。青山学院大学から関東リーグのつくばFC。2017シーズン、つくばFCからシンガポールリーグのタンピネス・ローバーに加入している。
恵龍太郎:先発出場